アラフォーパートへの道、一歩踏み出してみると見えることがある

生活
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2017年12月に仕事を辞めてから、今月(2024年6月)であっという間に6年半が経とうとしています。

この6年半は、自分の心や体調と向き合い、愛犬と喜怒哀楽苦悩の日々を過ごし、時に家族に振り回されながら過ごしてきました。

途中コロナ禍で動きを封じられた3年間があったとはいえ、6年半も専業主婦という名の無職で過ごしてくると「もう働くことはない?」と思ったこともありました。

親からも大学でも「女性も結婚しても出産しても定年まで働く」と言われて育ってきたので、刷り込まれた価値観や多くの女性が結婚しても出産しても働き続けている現代社会と専業主婦である自分とのギャップに苦しみ、自己肯定感は地中にめり込むくらいに下がり、それでもなんとか自分を受け入れてきました。

そんな私が「働く」ということを考え始めたのは10か月ほど前、2023年8月頃です。

働くことを考え始めた理由は、ある人に「私たちは仕事があるから。あなたはいつでも時間があるでしょう?」と言われたことがきっかけです。

言った本人は悪気はなかったと思いますが、私にとってこの言葉は凶器でした。

心の一番痛いところをグサリと刺された気分で、ひどく落ち込みました。

そして、その傷がすこし癒え始めた頃「働こうかな・・・」とうっすらと思い始めたのです。

悩むことや時間がかかることにも意味はある

私が働くことを考え始めたのは2023年8月、実際に行動し始めたのは2024年6月。

思考を行動に移すまで10か月の時間がかかりました。

ずいぶん時間がかかっていますよね、自分でもそう思います。

けれども、悩むことや時間がかかることは無駄ではないと思います。

何度も考え直すことや様々な視点から考えることで、「仕事を探す」という気持ちが少しずつ固まっていき、「パート?フルタイム?」などどう働くかという部分についてもぼんやり見え始めてきます。

生きていると「~したほうがいい」「~が普通」といった固定観念に縛られることが多くありますが、そういった雑念をそぎ落として自分の気持ちを見つけていく過程にもなります。

気持ちを人に話してみると違った視点が得られる

この10か月で友達と話していて救われたことが1つ、ハッとさせられたことが1つありました。

私は人間関係のような、パワハラのような・・・仕事を辞める決定打となったのはそんなものでした。

ある時、友達に「(人間関係とかパワハラが原因で仕事を辞めたら)まるでこっちが負けたみたいじゃん。私が社会不適合みたいで、私が社会からはじき出されたみたいじゃん。」と言ったことがありました。

すると、その友達は珍しく真面目な顔で「そうだね。」と一言だけ。

けれど、その一言が、自分の中に封じ込めてきたみじめさとか悲しみを受容してくれた気がして、救われたのです。

そして、「オンラインアシスタントいいな~と思ったけど、採用厳しいっていうから挫折した。」と言った時は「は?それ挫折って言わねーよ、始めてもないじゃん!」と言われ、ハッとさせられました。

確かに、始めてもいないことは挫折と言わない。

新しいことにチャレンジすることが怖いと思っていた私は、やらない理由を探していたんだと思います。

小さくても1歩踏み出すとわかることがある

実際に行動し始めた2024年6月・・・と書いたのですが、具体的に何をしたのかと言うと、まず派遣会社に登録しました。

直接雇用のパートではなく派遣会社を選んだ理由は、「直接雇用でまた人間関係の渦に巻き込まれたらイヤ」「ブランクがあるので間に誰か入ってくれた方が精神的にラクな気がする」などです。

フォーマットに業務内容や資格などの情報を入力していく中で「あぁ、私って意外と仕事してたんだな」とか「資格も結構とってるな」と自分を客観的に見ることができました。

「働くといってもこれと言ってアピールできることがない」「私にできることなんてあるんだろうか?」とゼロだった自信や自己肯定感のようなものが、ほんの少し戻ってきたように感じました。

さらに、私の働く条件として、

・完全在宅

・1日の勤務時間は4時間程度

・週3勤務程度から始めたい

・事務

があるのですが、「在宅勤務多数!」「在宅パートあります」などと広告が出ている派遣会社でも、実際に登録して条件で絞り込んでいくと求人数は多くありません。

本当に小さな「派遣会社に登録する」という1歩を踏み出したことで、「派遣会社で仕事を探すのは難しいかも?では、次はどうする?」と考えることができます。

そして、実際に求人を見てみることで「どんな業種で働きたいか?」「どんな職種がいいか?」「希望の給与は?」といった、初めはぼやけていた希望がはっきりしてきます。

行動することの意味は「行動しなければわからなかったこと」を知ることができること

私は1歩踏み出すのが怖いタイプの人間です。行動するよりまずは考え込んでしまいます。

次々と行動に移せる人を「うらやましいなぁ・・・」と思うのですが、考えることも無駄ではないと思います。

恐らく、人は自分にあったペースで進んでいくと思うのです。

1つずつ消化しなければ進めない人も、どんどん前に進んでいける人もいる・・・それは人のペースだからどちらもいいと思います。

考え込んでしまうタイプの私が、40歳を目前にして「働く」ということへ1歩を踏み出してみて感じたのは「行動してみたからこそわかることがある」。

恐らく次々行動できる人は、それを知っているから即行動ができるのでしょう。

派遣会社に登録しなければ、自分が意外に仕事をしてきて、資格もそれなりにとってきていることを忘れたままでした。

働く条件も特に思い浮かばなかったのが、少しずつ明確になってきました。

これは行動してみなければわからなかったことでした。

ほんの小さな1歩でも行動すると分かることがあります。

たぶんそこに行動することの意味があります。

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