散歩が嫌いな犬っているの?成犬でも克服はできる?

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犬というと「お散歩大好き!」というイメージがありませんか?

散歩が好きすぎて「家に帰りたがらない・・・」と困っている飼い主さんもいますよね。

しかし、散歩が嫌いな犬もいます。

我が家のふぅも散歩が嫌いでしたが、今はふぅなりに散歩を楽しめるようになりました。

ふぅが散歩嫌い克服にチャレンジしたのは2才の頃、もう成犬になってしばらく経ってからです。

私は、散歩嫌いに本格的に向き合おうと決めた当初はドッグトレーナーさんに出張してもらっていました。

けれど、当たり前だけどトレーナーさんが一緒の日よりもふぅと2人でトレーニングする日が多くて、すんなりは進まないし、思った通りにも進まなくて何度も心が折れそうになりました。

けれど、今、草や木のにおいをかいだり、楽しそうに歩くふぅの姿を見ると、本当にあの時諦めなくてよかったと思います。

犬の散歩嫌いは成犬になっても克服できます、時間はかかりますが克服できました。

犬なのに散歩が嫌い?なぜ?

犬が散歩が嫌いになる理由はいくつかあります。

・外という環境に慣れていない

・車や自転車が怖い

・工事の音が怖い

・人が怖い

・犬が怖い

・外で何らかの怖い思いをした

人は、車やバイク、自転車、人の集団、工事の音など外の環境に何度も触れているので、日常生活の範囲であれば特に気になるものではありません。

けれども、ペットショップやブリーダーさんから家庭に迎えられる犬にとってはそれらの環境は当たり前のものではありません。

恐らく、家庭に迎えられて散歩トレーニングの時に初めて触れる環境だと思います。

人も初めてのことにチャレンジをするときは、不安や緊張を感じます。

犬も何もせずに初めから散歩が好きなわけではなく、少しずつ慣れていって散歩を楽しく感じたり、好きになったりするのだと思います。

犬の散歩嫌いを克服するには?

犬の散歩嫌いを克服するには、焦らずゆっくり進んでいきましょう。

1.リードやハーネスをつける練習

散歩嫌いの犬の場合、リードやハーネスをつけることも嫌がるということがあると思います。

ふぅはハーネスと首輪+リードのダブルリードで散歩に行くのですが、散歩嫌い絶頂期にはハーネスなどをつけようとすると唸って本気で噛もうとしていました。

「えらいね~」「いい子だね~」などとなだめながらハーネスなどをつけ、つけられたら大げさなくらいに褒め、おやつをあげることでおとなしくハーネスなどをつけられるようになりました。

ハーネスや首輪を見慣れていないから拒否感を示している場合は、いきなり装着しようとするのではなく、見せたりにおいをかがせてみたり、まずはハーネスが怖いものではないということを知ってもらうといいと思います。

また、ハーネスや首輪のサイズ、リードの太さが合っていなくて犬に負担がかかっている場合も装着を嫌がる場合があるので、サイズの確認をしてみるのもよいと思います。

2.室内散歩

ハーネスをつけることができたら、家の中を歩いてみます。

ハーネスがつけられても、つけた状態で歩くことに慣れていないとそのまま固まってしまう犬もいます。

ふぅもそうでした。

フードで誘導することができれば、それも1つの方法です。

そして、1歩でも2歩でも歩くことができたらよ~くほめます。

慣れてきたら他の部屋に行ってみたり、家の中を歩き回ってみましょう。

歩くことに慣れてきたようでも「いい子だね~」「すごいね~」「えらいね~」などと声をかけながら歩くと犬も嬉しいと思います。

3.家の庭や周りで外に慣れる

室内散歩ができるようになったら次は外へ。

外という環境を怖がっている犬の場合、いきなり散歩をするのは難しいと思います。

ふぅは自分で歩いて玄関を出ることができなかったので、抱っこで玄関を出て玄関前で下ろしていたのですが、すぐに家に入ろうとしていました。

そんな時は、抱っこで家の前や庭、周りを歩いてみて、外の環境に少しずつ慣れていきます。

朝、昼、夜など時間帯を変えると、気候や音、人など周囲の環境が変わるので様々な刺激に触れることができます。

「家の近く」「抱っこ」と言っても、予期しない音などで犬が飛び出そうとしてしまうこともあるので、ハーネスをつけて飛び出さないようにしっかり抱っこするようにします。

4.公園など安全な場所で歩いてみる

次は、公園や広場など安全な場所で歩いてみます。

公園や広場などは策で囲われていたり、車やバイク、自転車がいないので予期せぬ事故を避けられます。

できれば、他の利用者がいない時間帯であれば変に気をつかわずに済みます。

他の利用者さんがいたとしても、初めのうちは距離があったほうが自分たちのトレーニングに集中できると思います。

初めは公園という慣れない場所自体を怖がってしまうと思いますが、少しずつ慣れさせていきます。

少しでも歩けたらよ~く褒めましょう。

外でもフードの誘導ができる場合は、フードをご褒美にすることもできます。

犬はフードのご褒美も嬉しいと思いますが、やっぱり飼い主から褒められることはとても嬉しいと思います。

なので、フードをあげた場合も褒めることは忘れずに。

5.散歩

いよいよ散歩にチャレンジです。

恐らく、この段階で自分の足で家を出発して順調に歩いて帰ってくることができる犬は「少ないのでは・・・?」と思います。

というのも、ふぅは公園の中を歩けるようになっても、家から公園まで歩いていくことはできなくて、玄関の前では「家がすぐそこにあるなら帰りたい」と家に引き返そうとしていました。

なので、抱っこで出発して5分くらい歩いたところから自分の足で歩かせるようにします。

犬は自分がどこにいるか分からないので右往左往しながら歩くと思うのですが、行先は飼い主が誘導するようにします。

まっすぐ家に帰るのではなく、色々な道を通りながら家を目指します。

ふぅは川沿いや田んぼなどの自然の中も歩きましたし、トラックが通るような道路脇の歩道も歩いたりしました。

ここまで来たら、あとは毎日回数を重ねていきます。

時間がかかっても大丈夫。焦らずに・・・

文章にするとあっさり進んだように見えますが、全く思ったようには進みませんでした。

ふぅは嫌いな散歩トレーニングをするのに恐怖や緊張、不安があったと思います。

私もふぅが散歩ができないのは私のせいだと思っていたし、飼い主失格だと泣きそうになりながらトレーニングしていました。

周りの犬は楽しそうに飼い主と歩いているのに、私たちは・・・。

けれども、そんな日々もひたすら重ねていくと、ちょっとずつ、ほんの少しずつ変化がありました。

ただ歩くだけでいっぱいいっぱいだったふぅが、ある日突然、立ち止まって草のにおいをかいだ・・・その姿を見た時に、心が温かくなったというか、ホッとするような嬉しいような何かを感じました。

ちなみに、ドッグトレーナーさんは1コース(全11回・約4か月)で卒業したのですが、その時、ふぅはまだまともに散歩できていませんでした。

けれども、「あとはひたすら回数を重ねるのみ」というトレーナーさんの言葉を信じて卒業することを決め、「それなら私たちだけでできそう・・・」とできるだけ毎日散歩に行き、5か月後くらいに初めてふぅが草のにおいをかいだんです。

そのあとも向き合わなければいけない問題はあって、自転車と静かにすれ違えるようになったのは3才(というより4才直前)。

ランニングしている人と静かにすれ違えるようになったのは4才(というより5才直前)。

私たちは時間がかかった方だと思うのですが、それはある意味ふぅと向き合ってきた時間なので無駄ではなかったと思っています。

その時間があるから、散歩しているふぅも「かわいいな~」と思いながら歩ける今がある。

以前は憂鬱で仕方なかった散歩が、今は私の癒しの時間にもなっています。

成犬の散歩嫌いは時間がかかるかもしれないけれど克服できます。