寒くなってくると鍋を食べる機会も増えますが、秋田県の郷土料理「きりたんぽ鍋」を知っていますか?
秋田県では、お客様をもてなす時はもちろん家庭の食事としても食べています。
私は関東で暮らしているのですが、最近はスーパーでもきりたんぽスープやきりたんぽが購入できるようになりました。
売れて在庫が少なくなっているとなんだか嬉しくなってしまうのですが、今回はきりたんぽについて書いていこうと思います。
きりたんぽ鍋のおすすめのスープ
最近は様々な鍋スープが市販されていますが、きりたんぽ鍋のスープも購入することができます。
何種類かのきりたんぽ鍋スープを食べてみて、メーカーによって塩味が強かったり、だし感が強かったりと特徴がありました。
私は適度な塩味でしっかりとしただしを感じられるスープが好きなのですが、特に「おいしい!」と思ったのは株式会社浅利佐助商店の「福寿 比内地鶏スープ」です。
私が食べた白黒パッケージのきりたんぽスープはきりたんぽセットに入っていたものです。
全く同じものはネット上で見つからなかったのですが、濃縮度が違うものの株式会社浅利佐助商店の比内地鶏スープはネットでも購入することができます。
こちらの黄色のボトルタイプのものからレトルトパウチのもの大容量ボトルのものなど色々あります。
きりたんぽ鍋のレシピ
材料
材料は、スープ、きりたんぽ、鶏もも肉、ごぼう、ねぎ、舞茸、しらたき、せりです。
鶏もも肉は、秋田の比内地鶏が手に入るならぜひ!
歯ごたえを感じる弾力のある肉質、プルプル通り越してブリブリの厚みのある皮、肉の味が濃いのでいいだしが出ます。
せりは独特の香りがあるので好き嫌いがわかれるかもしれませんが、ぜひ入れてほしい食材です。
ちなみに、秋田ではせりの根っこもきりたんぽ鍋に入れて食べます。
これを知らない人は鍋の中から根っこが出てきたらびっくりするかもしれませんが、昔から根っこを食べています。
鶏団子やうどんをいれるのもおすすめです。
作り方
- 鍋にスープと水を入れひと煮立ちさせる。(パッケージの記載通りに希釈する。)
- 鶏もも肉を入れひと煮立ちしたら、ささがきごぼう、糸こんにゃく、舞茸を入れて火が通るまで煮る。
- ねぎ、せりの根っこ、きりたんぽを入れ2~3分煮る。煮すぎるときりたんぽが崩れるので注意。
- 残りのせりを入れて完成。
アレンジ(?)レシピ
アレンジ・・・というほどのものではないのですが、こんな食べ方もおいしいです。
だまこ鍋
きりたんぽ鍋のきりたんぽを食べつくし、具だけ残ってしまった・・・なんてこともあると思います。
そんな時、きりたんぽを追加で購入してもいいのですが、「だまこ」をいれてはいかがでしょうか?
秋田には「だまこ鍋」というものもあります。
きりたんぽ鍋とだまこ鍋の違いは、米から作られた具が「筒状の焼いたもの」か「団子状のもの」かです。
団子状のだまこは、ごはんをつぶして丸めると完成なので簡単に作れます。
この時、すりばちにごはんを入れすりこぎでつぶしていってもいいですが、なかなか力のいる作業です。
強度のある袋にごはんを入れて踏み踏みするとあまり疲れずにもちもちのだまこを作ることができます。(うどんの生地を踏み踏みするイメージ。体重で米粒がつぶれるのでもちもちになる。)
きりたんぽは焼いているので香ばしさがあり、だまこはごはんのもちもち感を味わえるので、似てはいますが違ったおいしさがあります。
味噌たんぽ
味噌たんぽは、きりたんぽに味噌を塗り焼き目がつくまで焼いて完成です。
オーブントースターや魚焼きグリルで焼けます。
味噌は、お好みで砂糖を加えて甘め味噌にしてもおいしいです。
醤油たんぽ
味噌を醤油や砂糖醤油に変えてもおいしいです。
まとめ
秋田を離れて長くなると・・・なのか、ただ単に年をとったからなのか、最近、郷土料理のよさがわかってきたような気がします。
その土地で暮らしていると当たり前に食べているものでも、離れてみて、当たり前ではなくなって改めておいしさがわかります。
若い頃は「きりたんぽ?何それ?」と言われてしまいそうで、なんだか田舎とか郷土料理というものに恥ずかしさに似た感情を感じていたのですが、ようやく「きりたんぽ鍋おいしいから食べてみてー!」と言えそうな気がします。
食べてみてね!