【社労士通信講座】フォーサイトだけで合格した体験談。

生活
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フォーサイトの社労士講座を申し込んだけれど、「どうやって学習を進めたらいいの?」「フォーサイトだけで合格できる?」「申し込んだはいいけど、本当にやり切れるかな・・・」と疑問や不安に思ったりしていませんか?

私もそうでした。

通信講座を申し込むというステップを越えたらあとは講座と自分を信じて進むのみなのですが、頭ではそう分かっていても気持ちが揺らいでしまうこともあると思います。

私はフォーサイトだけで2020年の第52回試験に合格したのですが、実際に試験を受けるまでの気持ちや学習するうえで気をつけていたことなどについて書いていきたいと思います。

フォーサイト社会保険労務士バリューセット2の教材一式
教材のボリュームに圧倒されそうになる(笑)

気負わず、ただコツコツと

私がフォーサイトの社労士講座を申し込んだのは3月でした。

翌年度の試験を受験予定だったので、開講中の講座の教材プレゼントの対象でした。

教材が届くまでは「少しでも早く勉強始めるぞ~!」と意気込んでいたものの、実際に届いた教材を見たらボリュームに圧倒されて意気消沈・・・。

「これが難関試験を受けるということか。できる気がしない。」と学習から距離を置くこと数か月。

私がやっと学習を始めたのは10月でした。そう、すでに翌年度の試験対策講座は始まっていました。

「やらなきゃ」「大金かかっているし受からなきゃ」「受かりたい」と焦るばかり。

そんな状態からどうやって気持ちをセットし直して学習と始めたかというと、社会保険労務士とか難関試験とか合格とか自分がビビってしまうワードを一度忘れることにしました。

気負って動けなくなってしまうなら、気負ってしまう原因を一度消す。

そして、深く考えず目の前の教材を淡々と進めることにしました。

初めは1日1時間から始めたのですが、すでに専業主婦となっていた私は時間に余裕があったので1日8~10時間勉強していたこともありました。

始めてしまえばあとはやるしかないというか、学習時間が積み重なるほどに大変さが身に染みて「もう二度とこんなに勉強したくない」という気持ちも出てきて、なんとしても合格したいという思いでやり切りました。

特別天才でもなければ要領がいいわけでもない私が社労士試験に合格できたのは、やはりこの積み重ねが大きかったと思います。

私は現実逃避から合格にたどり着いたので、ごくごく普通の人でも合格できる可能性は十分にあると思うのです。

社労士試験は、正しい方向に必要な量の努力すれば報われると教えてくれた経験でもありました。

学習時間について

私がフォーサイトで学習した期間は約11か月です。時間にすると約1000時間くらいになります。

社労士試験の合格レベルに達するまでの勉強時間が約800~1000時間といわれているので、だいたいそのくらい勉強したことになります。

1000時間というと「ぎょえ~」と思ってしまいますが、試験範囲を勉強しているうちにそのくらいになります・・・。

勉強を始める前は長い道のりに思えますが、後から振り返ると積み重ねた時間でしかありません。

なので「1000時間も勉強しなきゃいけないのか・・・」と時間を意識するのではなく、目の前の教材を進めることを意識しましょう。

基本はフォーサイトのカリキュラムをスケジュールをたてて進める

学習を始める前にスケジュールをたてます。

「1か月でテキストと問題集を1冊ずつ終わらせる」などザッとしたスケジュールでも構いませんが、eラーニング「ManaBun」は生活スタイルを入力すると最適な学習スケジュールを作成してくれるので便利です。

初めは教材のボリュームも分からないですし、何をどのくらい学習したらいいのかも分からないので、合格するまでの道のりを知るためにも1度使ってみるといいと思います。

学習の進捗管理もできるので便利です。

そして、スケジュールをたてても急用が入ったり、風邪をひいたり、理解に時間がかかってしまったりして予定通りに学習が進まないことはよくあります。

試験範囲が終わらないのもよくないし、遅れを取り戻そうと無理をしすぎて体調を崩したりしてもよくありません。

スケジュールを見直しながら、学習を継続することが大切です。

インプットはだいたい、おおまかに

基礎講座では知識をインプットしていくのですが、1回テキストや講義を見ただけで暗記できる人はほとんどいないと思います。

もちろん私もできません。

私はアウトプットを通してのインプットの方が記憶に残ります。

講義を聞いていると、聞いているんだけどサラサラと流れていってしまうので、私は考えたり書いたり調べたりしながらの方が記憶に残りやすいのです。

なので、基礎講座は1回通しで見て「だいたい」「おおまか」なインプットを目標としていました。

インプット⇔アウトプットを通しても理解できないところは理解できるまで講義を見直し、テキストを読みました。

アウトプットを重視する

アウトプットは過去問や予想問題集で行います。

「インプットはだいたい、おおまか」「アウトプットを通してインプット」と書いたのですが、この状態ですので、問題演習をしても初めはなんとなく答えを選んだり、間違えてばかりです。

けれど、問題演習の初期の段階で大事なのは正解することではないと思っています。

正解できた問題は、インプットした知識がそのまま定着するようにする。

間違えた問題は、なぜ間違えたのかに注目し正しい知識をインプットしていく。

根拠をもって回答できるよう、アウトプットを通してインプットの定着と増加をしていくことが大事だと思います。

これを繰り返していくと自信をもって回答を導き出せるようになっていきます。

間違えた問題や曖昧に〇や✕をつけた問題と1つ1つ向き合っていくのは時間も手間もかかる作業ですが、遠いようでいて一番確実な方法ではないかと思います。

私はバリューセットに入っている演習ノートを使い切ったあとは普通の安いノートで代用していました。

教材は1つに絞る

試験勉強をしていると「この教材だけで大丈夫?」「有名なテキストや問題集もやったほうがいい?」と心配になることがありますが、私は多くの教材に手を出すことはおすすめしません。

というより、1つの教材をとことんやりこむ方がいいと思います。

1つの教材を何度も何度の繰り返し復習することで、知識が記憶に残りやすくなります。

「1つの教材をやりこむ」という方法は、私が学生の時に教わった方法ですが、今でも効果のある学習方法だと思っています。

論点の正誤を正確に述べ、全て正解できるまでやり切ったら次の教材に進むのはいいと思います。

逆に言えば、そのレベルに達するまでは1つの教材を完璧に仕上げる気持ちで取り組んだ方がいいということです。

その他工夫したこと3つ

学習を進めるにあたって、人によってどんな工夫をするかは異なると思うのですが、私がやっていたことを紹介したいと思います。

教材の訂正や補足はすぐに対応する

1つめは、教材の訂正や補強はすぐに対応することです。

教材の訂正や補足はよくあり、正直なところ「めんどうだな・・・」と思ってしまいます。

しかし、もし訂正が漏れてしまうと、古い情報と新しい情報が混在することになり自分のためにならないので「すぐ対応」がおすすめです。

私は、少しの訂正であればテキストを直接修正していましたが、長文の訂正や補足は印刷してテキストに貼り付けていました。

テキストの写真(少量の訂正の例)
少しの訂正は直接書き込み。
テキストの写真(長文の訂正や補足の例)
長文の訂正や補足は印刷してテキストに貼り付け。

問題の論点にマーカー

2つめは、テキストの問題の論点になっている部分にマーカーすることです。

問題を間違えた後の復習などの時に読んだ部分をマーカーしておけば、2回目、3回目と読んだ時に「ここはもう読んでいる」とわかるので自分への戒めにもなります。

さらに、何度も読む機会があるということはそれだけ出題されているということなので要チェックポイントでもあります。

出題の可能性のある部分なので、試験前にサッと目を通すのにも役立ちます。

テキストの写真(マーカーする部分の例)
過去問の論点になっている部分はマーカー。

情報はテキストに集約

3つめは、全ての情報をテキストに集約していました。

テキストには載っていない解説や事例等をテキストに書き込みました。

時間はかかるのですが、ゆっくり読みこみ書くことで記憶にも残りやすくなります。

私はまとめノートも作っておらず、何か調べたいときは情報を集約したテキストを使用していました。

テキストの写真(事例を書き込む例)
テキストに載っていない解説や事例などは書き込む。

2020年度試験でまさかの問題 選択式 労働管理その他の一般常識

私が受験した2020年度試験では、選択式の「労働管理その他の一般常識」で5つの空欄に統計名をあてはめるという問題が出ました。

1つ2つではなく、5つの空欄全てに統計名を入れていくという問題です。

多くの人は統計の内容を問われると予想していたでしょうし、私もそうだったので「名前」より「内容」を重点的に対策していました。

なので、問題を見たときは「終わった・・・」と思い、頭も心も無になりました。

しかし、「もう2度とこんなに勉強したくない」と思いながら勉強してきて、現実的に考えたらそこで試験を捨てるわけにはいきませんでした。

必死に頭のなかの記憶を呼び起こし、全ての選択肢、文章の流れから冷静に空欄を埋めていった結果5点中4点とることができました。

ある意味推理に近かったかもしれませんが、どうにもならない問題が出てきたときにはこんな方法もあります。

白書・統計対策や法改正は試験直前に対策することになるので十分に学習することはなかなか難しいのですが、合否に関わってくることもあるので必ず対策は必要です。

努力は必ず報われる?

よく言われる「努力は必ず報われる」という言葉だけでは足りないと、私はある時から漠然と思うようになりました。

なぜなら、どんな努力でも報われるわけではないから。

そしたら、王貞治さんの言葉にはその先があって「努力は必ず報われる。もし報われない努力があるのならば、それはまだ努力と呼べない。」のだそうです。

王さんは誰もが知るプロ野球選手、監督をされていた方なのでかなりストイックな言葉ですよね。

私はそこまでストイックにはなれないので努力は努力だと思いたいのですが、方向性や量、質を意識した努力ができると目標達成に近づくと思います。

報われる努力には、方向性や量、質は大切です。