うちのポメラニアンは、胆泥症と尿石症のため療法食を食べなければならないのですが、残念ながら全く好みではないようで…。
健康のために療法食が必要だとわかっていても、食べないと本当に悩みますよね。
そして、薬もイヤ!
薬をすりつぶしてウエットフードに混ぜないと飲んでくれませんし、ウエットフードも毎日同じだと飽きてしまう…。
「食べることは生きること」ってよく聞きますが、食べないと元気が出ないし、食べる楽しさを忘れないでほしい。
理想は療法食を食べてくれることですが、それがダメなら総合栄養食でもいいから食べてほしい。
いろいろな思いがぶつかり合い、毎日悩み続けてきました。「療法食を食べてほしい」「健康でいてほしい」「長生きしてほしい」「栄養をしっかりとってほしい」「食べる楽しみを奪いたくない」といった気持ちが…葛藤が今でもフッとよぎります。
今回は、そんな葛藤の末に生まれた、療法食を食べたがらないポメラニアンの食事とおやつのルールについてお話しします。
療法食の基本とそんなにうまくいかない現実
まず最初に、療法食を食べている子には基本的に療法食と水以外与えてはいけません。
獣医さんは愛犬に最適な療法食を選んでくれています。
療法食は愛犬の健康管理のために特別に作られた食事であり、他のフードやおやつを与えてしまうと、療法食の効果を十分に発揮できない可能性があるからです。
療法食を食べたがらない場合、まずはドライフードを温めてみたり、ぬるま湯でふやかしてみたり、ウエットタイプがある場合はドライからウエットに変えてみるなど、できる限り「療法食だけ」で受け入れてもらえるような工夫を試すことをおすすめします。
うちの子の場合は、最適な療法食がドライフードしかなく、温めてもふやかしても「イヤです。」という状態でした。
しかも、「イヤなものはイヤです。」なので平気で3日くらいごはん食べないんですよね…なので、苦肉の策で総合栄養食も取り入れています。
食事やおやつについては、必ずかかりつけ獣医さんとしっかり相談することが大切です。
また、愛犬のことを一番近くで見ているのは飼い主なので、フードの原材料や成分をよく確認し、最適な食事を選ぶことも重要です。
ちなみに、我が家は毎月尿検査で尿結石の兆候がないか、半年に1回血液検査とエコー検査で胆泥症の状態を確認しています。
うちのポメラニアンの食事事情:薬を飲ませるための工夫
療法食(ドライ)は主食、ウエットはおかず
我が家では、療法食(ドライ)をごはん的役割(主食)、ウエットフードをおかず的役割として使っています。
療法食は愛犬の健康を守るために毎日必須ですが、ウエットフードは療法食を食べるきっかけにもなるので非常に役立っています。
だいたい、療法食が67%、ウエットフードが33%くらいのエネルギー摂取になるように計算して与えています。
薬はウエットフードに混ぜる
うちの子は、薬をウエットフードに混ぜないと飲んでくれません。
錠剤そのままではもちろんダメですし、投薬用チュールに混ぜてシリンジで飲ませようとすると本気でブチ切れるので飼い主が流血して手に穴あきます。
薬を飲むことは、療法食と同じくらい大切な部分で、ウエットフードは薬を飲ませるために必要不可欠なアイテムです。
これがないと、薬がちゃんと飲めません。
ウエットフードは数種類をローテーションして飽き防止
ウエットフードを毎日同じものにすると、うちの子は飽きてしまうので、数種類のウエットフードをローテーションしています。
これにより食事に変化が生まれ、飽きずに食べ続けてもらいやすくなります。
ウエットフードを選ぶ際は、原材料や成分をしっかりチェックすることが大切です。
私は、一般食よりも栄養バランスの取れた総合栄養食を選んでいます。
さらに、選ぶ際には「愛犬が注意しなければいけない成分」と、「注意しなければいけない成分が療法食の値と大きく離れないもの」を基準にしています。
例えば、胆泥症では脂質、尿石症では灰分の成分値に注目しています。
現在、うちの子が食べている療法食(ドライ)にはウエットタイプがないため、同メーカーの低脂質療法食(ウエット)や低灰分療法食(ウエット)の成分値、さらに他メーカーの療法食(ウエット)の成分値も参考にしています。



療法食を食べている子のおやつ事情
療法食を食べているポメラニアンには、療法食のトリーツを使っておやつを与えるのが基本です。
療法食のトリーツは健康管理に配慮された成分で作られており、愛犬に必要な栄養を補うことができるので、安心して与えることができます。
しかし、毎日同じものを与えていると、うちのポメラニアンは飽きてしまうことがあるので、飽き防止のために市販のおやつも少量で与えています。
市販のおやつは味や食感にバリエーションがあるので、これによりおやつの楽しみを維持しています。
市販のおやつは少量にし、あくまでお楽しみ程度に与えるようにしています。



食べることは生きること:食べることの楽しさも大切にする
「食べることは生きること」という言葉をよく耳にしますが、その通りだと感じています。
食べなければ、元気を出すこともできませんし、犬にとっても食べること自体が楽しみでもあります。
食べることは、単なる栄養補給だけでなく、大切な楽しみの1つなのです。
理想は療法食を食べてくれることですが、もしそれが難しいときには、療法食じゃなくても、少しでも栄養を取ってほしいと思います。
「おやつをあげずにお腹を空かせれば、療法食でも食べるだろう」という考え方もあるかもしれませんが、私は甘いのだと思います。
毎日、愛犬に「これおいしい!」と思える瞬間を持たせてあげたいのです。
もちろん、健康に長生きしてほしいという気持ちは強いですが、今この瞬間、食べる楽しみも大切にしたいと思っています。
食べる楽しみを持ち続けることも、元気に過ごしていくために必要だと信じています。